推薦のことば
亀田総合病院 シニア エグゼクティブ プロデューサー(肩書は2020年7月当時のものです)
亀田 信介 Shinsuke Kameda
片多 史明先生は1997年に東北大学医学部を卒業されたのち、5月に亀田総合病院の初期研修医として入職されました。初期研修医時代から、常にリーダーとして同期の信頼は勿論のこと、様々な職種のスタッフからも慕われ頼られる存在でした。1999年4月に亀田総合病院脳神経内科の後期研修医となり、その後は臨床現場を支える主軸として医師としてのキャリアを重ね、2017年7月には脳神経内科部長となり現在も臨床の第一線で活躍しています。
一方、2005年から2006年の1年間、京都大学大学院 臨床研究者養成コースに内地留学され、教育・研究指導者としての研鑽も積まれました。以前から研修医をはじめ若い医師から絶大な信頼を集めていた片多先生が、さらに教育・研修のスキルを積まれたこともあり、2010年4月には前・医師卒後研修センター長の西野 洋先生から、次期センター長として強い推薦を受け、亀田メディカルセンターにとって最も重要な基盤ともいえる医師卒後研修の総責任者となりました。臨床においても多忙を極める状況にもかかわらず、その類稀な処理能力、調整能力、そして何より誰からも信頼され、愛されるその人間性により、医師卒後教育においても素晴らしい功績をあげ、院内ではスーパーマンと言われています。
初期研修においては当院が南房総の鴨川市という田舎町に立地しているにもかかわらず、常に日本で10指に入る人気プログラムを立ち上げ、維持してきました。また近年の新専門医制度にもいち早く対応し、方針の定まらない新制度にもかかわらず、各診療科プログラムや専攻医の調整、相談を行いながらスムーズな立ち上げを成功させました。さらに、働き方改革の目玉ともいえる、看護師の特定行為研修についても、看護部との連携を図りながらプロジェクトリーダーとして研修プログラム立ち上げを見事に完遂させました。このように、全国から注目を集めている当院の医師卒後研修や看護師特定行為研修は、実際には片多先生を中心とした卒後研修センターチームのノウハウによって成り立っています。また片多先生が、以前から提案し実施してきたICTを活用した会議や教育システムが、今回の新型コロナウイルス感染症流行下での病院運営ツールとして、大きな力を発揮しました。
このたび片多先生が起業したMEDX(メデックス)は、多くの医療機関が直面している、医師の働き方改革とスタッフ確保につながる、教育・情報を中心とした実務経験豊富なスタッフによるコンサルティングチームです。机上の空論ではなく、豊かな経験に基づいた的確なアドバイスや具体的な作業をサポートできる、まさに最強の実戦部隊と申せましょう。
亀田メディカルセンターで培ったノウハウを、多くの医療機関に役立てることで、MEDXと医療機関がwin-winの関係で発展することを期待いたします。
2020年7月16日 医療法人鉄蕉会 亀田総合病院 シニア エグゼクティブ プロデューサー 亀田 信介